輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

新輸入洋式帳簿製本機械

ブログを書こう書こうと思いつつ、
なかなか時間が取れない為
ネタはたまる一方です。

こういう状態になると、却って「あれとそれを一緒にしよう」とか
「もう少し調べてからにしよう」とか考えてしまうもので
ますます更新が遠のいてしまうのです。

という状況を回避するため、
ええい、さくっと書いてしまえ、取り敢えず。


の回です、今回(?)は。

では早速。

最近帳簿や伝票も面白いなと思っているのですが、
帳簿自体ではなく、帳簿製本用の機械の写真があったので
紹介します。

イメージ 1

「伊勢吉帳簿店」というお店の1枚ものの営業案内です。

ちなみに、この帳簿店名から何か情報が出ないかと思って調べたら、
ささやかな情報が出ましたよ。

明治時代の代表的な美人芸者「ぽん太」さんの
次女が嫁いだ先が「人形町の紙問屋伊勢吉」とあるので
恐らくこちらの帳簿店と関係があると思います。(wikipedia)

ちなみに長女は坪内逍遥の養女になったそうです。

なんというか、紹介しようと思っている「帳簿製本機」とは
まったく何の関係もありませんが、
物語がありますね、なんとなく。


で、帳簿製本機の話です。

と言っても1枚の写真だけの話です。

イメージ 2

裏表紙に当たるところにあるこの写真。
最初謄写版の大きな機械と思ったのですが、
帳簿を作る機械でした。

イメージ 3

正直この写真ですと、何がどうなっているのかよくわかりませんが、
かっこいいじゃないですか。

作っているのはこれですね。

イメージ 4

洋式帳簿です。
帳簿とは言えとてもしっかりした製本がされていたようです。

中を開くと説明というかアピールポイントも
「うちにすごい機械があるんだよ!」という内容です。

イメージ 5

普通は女工さんがやってる作業を、
うちはライプチヒから機械を買って、
20倍のスピードですごい立派なのができるんだ!

ということを言っているようです。

実際にこの機械の普及状況や実力は
今では知る由もなく。

でも画期的だったのでしょうね。

丁稚さんはこの機械を使わせてもらえたのでしょうか。
それとも結構上位の人だけがこの機械を使えたのでしょうか。

それも今では知る由もなく。

もし機械があったら見て見たいですね。
さすがに入手はできませんが。



そして帳簿話のついでに
一緒にもう一つ帳簿の資料を入手したので
一緒にご紹介。

こちらは大阪の帳簿店です。

イメージ 6

中身は値段表です。

イメージ 7

イメージ 8

洋式帳簿。
どこの帳簿屋さんでも作っていたもののようです。

イメージ 9


カード式人名簿も載っています。

ドコデモ作ってたんですね、この人名簿も。


おまけのおまけ。

ライオン事務機さんの人名簿を先日手に入れたのですが、
↑まさしくこんな感じです。

イメージ 10

イメージ 11

イメージ 12

表紙の裏はライオンのマーク。

イメージ 13


カード式です。

イメージ 14

一番後ろには、小さなポケットが。

これは切り取り用の小さなガイドでも入っているかと思ったら

イメージ 15

予備のカードでした。


今一脈絡がありませんが、
今日はここまで(笑)