1か月ほど前の私のツイッター投稿写真。
骨董市で見つけたペン先の箱に、
日本語で「日本字ペン」
英語で「MADE IN GREAT BRITAIN」と表記。
なんか怪しげーと思い、ツイートしました。
「これは明らかに英国製ではないだろう」と思った人多数のようで、
多くの人に写真を閲覧していただきました。
が
実はものすごく引っかかってたんです。
①海外の模倣をする場合、デザインをまねて英字を使って表記するが、
MADE IN JAPANと記載されていることが多い。
これは日本語表記で、GREAT BRITAINと明記されている。
②日本語の文字が下手すぎる。
③「NIHON」ではなく「NIPPON」が正しいし、さすがにそこは間違えないのではないか、日本製なら。
(日本字ペンの箱。中身はなく、ふたの部分に入っているペン先もありませんでした)
ということで、詳しい人に聞いてみました。
入手したその日から聞こうと思っていたのに、ブングテンなんやかんやで後回しになり。。。
聞いたのは「ペン先の秘密」というブログをやっていて、
以前ブングテンにも出ていただいたペン先研究家さんです。
「これは実は明治時代に英国が日本へ輸出するために作ったものではないでしょうか?」
大変詳しく教えて下さいました。
以下、返信いただいたメールを転載させていただきます。
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ご推察のとおり、海外製で日本輸出向けの製品です。
「日本字ペン」は、現在でも普通に売られているペン先の一つです。
先曲げ加工によって、抵抗なく縦にも横にも線がひけるペンです。
ペン習字では清書に使われたりするらしいです。
国産ペン先ができたのが明治後期ですが
おそらく大正時代まで、流通していたペン先はほとんど輸入品だったと思います。
「日本字ペン」は、現在でも普通に売られているペン先の一つです。
先曲げ加工によって、抵抗なく縦にも横にも線がひけるペンです。
ペン習字では清書に使われたりするらしいです。
国産ペン先ができたのが明治後期ですが
おそらく大正時代まで、流通していたペン先はほとんど輸入品だったと思います。
海外のメーカーから、既存のペン先を日本用に製品名をつけて
(山縣ペン、日本戦勝ペン、日之出ペンなど)輸出されてきたものもありました。
日本字ペンも、そのひとつでした。
(後略)
(山縣ペン、日本戦勝ペン、日之出ペンなど)輸出されてきたものもありました。
日本字ペンも、そのひとつでした。
(後略)
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そしてライオン事務器さんが同様の物を持っていらっしゃるという情報もいただきました。
ライオン事務器さん・・・・
そういえば、と思い自分の手持ちの資料を確認してみました。
そうしたらちゃんとありました。
(以前ブングテンで「ライオン事務器コレクション」の展示を行った際にご提供いただいた資料。
明治時代の取り扱い品の一部です)
ありました!
色合いが違いますが、まさしくこれです。
ちゃんとイギリス製日本輸出用と記載されています。
「英国製だなんて信じられない・・・」などど、ペン先に大変失礼なツイートをしてしまいました。
おまけに、過去私が流した画像の中でTOPの384Viewって・・・・・
ゴメンナサイ!間違えました。
ペン先に土下座の気分です。
あああああ、猛省です。
ちなみにその他の英国製ペン先のパッケージはこんな感じ。
そして国産品だけど、英国製風を目指して頑張ったと思われるペン先の箱は
こんな感じ。
多分もっとそっくりサンはあると思うのですが、さすがに持っていませんでした。
なお、それから「ペン先の秘密」さんのブログの日本字ぺんに感する記述はこちら
こうやってちゃんと調べている人が身近にいるって
素晴らしいですね。
とにかく384名の方がこのブログを見てくれればいいのですが・・・
猛省。。。
気を付けます。
おまけ 私のツイッターアカウント → (a)tai_michi