丸善の文房具目録を入手することができました。
到着して、まずよーく表紙を見ると
「丸善文房具目録」
はい、そうですね。
イラストはパンの神でしょうか。
「Z.P.MARUYA & CO LTD」
…まるやって何?丸善の代理店??
丸善さんのHPを見てみることにしました。
そうしたら、MARUYAの説明がちゃんと載ってました!
「~会社名義人(今でいう社長のこと)は「丸屋善八」となっていますが、
これは有的(創始者)が考えた架空の人物で、~(中略)~
これが省略されて顧客らから「丸善さん」と呼ばれるようになり~後略」
「丸善」の由来を初めて知りました。
自由ですね、架空の人物を社長にしてるんですよ。
びっくりです。
でも、それでわかりました。
「ZenPachi.Maruya」の会社という意味ですね。
手元にあるものと、HPに書かれていることが一致すると
突然とてもリアルなことに感じられます。
面白いので、HPに記載されていることと、
手元の目録を見比べてみました。
まず、万年筆。
「カウスのスタイログラフィックペン」というもので、軸先に針が少しのぞいていて、
紙に軸先をつけると針が引っ込み、周りからインキが流れ出るというものでした。」
おお!ちゃんと載っていました。
下のイラストの筆記具は、一見シャープペンシルのようなペン先です。
これが日本の万年筆事始めになるのでしょうか。
そしてもう一つ、HPの同欄に資料掲載されているオノト万年筆、
こちらも載っていました。
このリアルな挿絵が素晴らしいです。
次にタイプライターを見てみました。
「前略~明治33年(1900)にウェリントンタイプライターNo2を発売し、
日本での本格的な普及がスタートしました。~後略」
「~当時、小学校教諭の初任給が約11円だったのに対して、
ウェリントンタイプライターNo2の価格は135円!」
発売当時135円、このカタログでも135円。
HPの記載によると大ヒット商品だったようです。
挿絵を見る限りどっしりゴージャスな感じですね。
いえ、おそらくそれの何倍ものインパクトだったのでしょう。
そして、最後に商品券。
明治時代にもう商品券があったことに驚きましたが、
それも丸善が最初だったようです。
「前略~明治31年(1898)には、横浜丸屋書店と薬店で共通に使える「商品切手」を発売。
商品券の考えが一般にも広がっていきました。」
目録にはこのようなページが…。
どれも、丸善さんのHPに記載されている情報なので、
新しい発見ではないのですが、
実際に古い資料と辻褄が合うと
とてもわくわくしてきます。
もう少し紹介したいページがあるので
続きは別の記事で。