大正時代のバイモ80、スワン印紙綴り器
骨董ジャンボリーで入手した古文房具達は既にブログにアップした気がしていたので
何も上げていないことにショックを受けつつ、
書いていないなら書かないと、ということでぼちぼち紹介して行きましょう。
だってこれは書いておかないと。
大正時代のホッチキスです。
ジャンボリーで私の展示を見た骨董屋さんが「こんなのあるよ」と持ってきてくれました。
古文房具出前!
意外な展示効果で嬉しくなりました。
さらにこれ、確かライオン事務器さんの歴史資料室に展示してあって
前から狙っていたんです(笑)
サイドの柄がスワンなので、鳥好きとしては欲しかったわけですよ。
動くかな、とさっそくジャンボリーの展示会場で針を入れてガチャン!ととめてみると。。。
「え!?何これ!」
驚きました。
すごく軽く止めれるんです。
錆びていないとか状態がいいとかとは別のレベルの軽さ。
びっくりしました。
そこでタイトルの説明ですが、
「バイモ80」って何??と思いますよね、普通。
マックスさんの製品で80枚までほんとに軽い力で止められるホッチキスです。(現行品です)
てこの原理を活用してあっけないくらいの軽さで
サクッと行きます。
80は少し大きめですが、バイモ40というのもあり、
こちらも軽く40枚止められます。
バイモ80で紙束を止めたときと同じショーゲキを思い出したので
このタイトルにしました。
このスワン印のホッチキスもてこの原理を使って
軽く止められるようになっているそうです。
そういえばふつう、大正時代のホッチキスはハンドルを真上から押すようになっていますが
これは形が違います。
ちゃんと説明できないのですが、こういう違いで軽く止められるようです。
いえ、なんでこっちが普及しなかったのかが不思議な出来のよさです。
普通この形のホッチキスを止めるときは、かなり使いやすい物でも
立ち上がって上から「えいっ!」と力を入れてハンドルを押すのですが
これは座ったままで楽々止められます。
どこの製品かというとスワン印と書きましたが
商標は「SPRING」なのかな
「N.K.I」というのは聞いたことがないブランドです。
特許の番号があったので調べてみました。
大正8年の申請です。
申請者が「中井亀太郎」さんで「中井式」なので「N.K.I」なんですね。
亀太郎さんについて調べてみましたが
残念ながら特に情報は得られませんでした。
ちなみに特許申請についていた画像です。
「なるほど!」と言いたくなります。
でも、説明出来るほどの理解はしていないので「なるほど!」でやめておきます。。。
最初このホッチキスを持ってきてもらったとき、実は一瞬迷いました。
うちに大正時代のホッチキスはたくさんあるのと
思っていた価格より高かったので。
でも、これは入手しておいてよかったです。
今度「大正時代のホッチキスを誰かに操作してみてもらう機会」があったら
是非これを触ってみてもらおうと思います。
あ、ちなみにバイモ80、触れる機会があったら触ってみてください。
その衝撃がこの「スワン印ホッチキス」の衝撃だと思っていただければ(笑)