輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

A.W.FABER 19世紀の石盤ノート

ステキなノートを見つけました。


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かなり傷みはありますが、
アンティークでしっかりしたノートです。

ページを開くと裏表紙には、、、

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マーブルマーブル!とまた言いたくなるきれいな模様。
そしてこれは紙のノートではなく、石盤ノートなのです。

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こういうものがあることを初めて知りました。
以前より石筆は見ているんですよ
でも何に書くのかがいまいちピンと来ていませんでした。

これを見つけてすごく腑に落ちました。

そしてこれはA.W.FABER製

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A.W.FABERと言えば、クリスマスにフォロワーさんからA.W.FABERの
1897年のカタログがみられるサイトを教えていただきました。

そして今日はバレンタインデー

というのは関係ないですね(笑)

でもそのサイトによく似たものが載っていました。
↓こちらのサイとの左下、「900」という商品番号のものが
  拡大すしてみると表紙裏の模様がそっくりです!


ということで、これは1900年頃のものということにしました。
つまり110年以上前のものです。

すごいですね、いくら石でできているとはいえ
良く残っていました。


ほかのページも見てみましょう。

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次の見開きには「abc」の文字が。
あまりにはっきりしているので
誰かが後で書いたのではないかと
ちょっと思っています。

でも次のページに

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見えるかなー
うっすらお人形のようなものが書かれています。
これはきっとお子さんが書いたものでしょう。

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わかります?
隣のページにも、さらに薄いのですが跡がありました。

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人。。。ですかね。
かなり想像力を必要とします。

そして最後のページは特になし。

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そうそう、ちゃんと石筆がついていましたよ。
先端が欠けていましたが、ちゃんと革製のホルダーに収まっていました。
最後に使われたのはいつでしょうね。

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木の枠のふちにも何やら模様が。
飾りか保護のためかは不明ですし
傷んでいますがきれいな模様です。

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一枚一枚が重いこともあって
背表紙は切れてバラバラの状態です。
でも110年以上前のものですから
よく頑張ったほうでしょう。


この石盤ノートをみて、
石筆の使い道がはっきりしたのと
日本でも石盤、紙製石盤が使われていたので
日米同じことをしていたんだなぁという納得感と

二つスッキリしました。

ビジュアルも好みですが、
資料としても自分としてはうれしい一品です。