輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

精密スプリングコンパスなどレトロコンパス

鉛筆削りはちょっと置いといて。。。

コンパス!
割と好きです。
細かいところに、繊細な模様が施されていたり、
形がおしゃれだったり。
あと古いものは箱もすてきなものが多いです。

先日、骨董ジャンボリーでいつもお世話になっている骨董屋さんで
買い物をしたところ、
おまけにコンパスをくれました。
「軸が折れてるみたいだし、状態も良くないからあげるよ」
ありがとうございます!
これです↓
 
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それで、片づけようとしたところ、あれ?
この箱が目に付きました。
 
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これは骨董市で箱だけを見つけました。
(正確に言うと中は短い鉛筆が数本)

よく見ると、箱の絵とコンパスが全く一緒。
頂いたコンパスの箱ではないですか!
スゴイ偶然!
 
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このコンパスはスプリングコンパスと言い、
中心部分にスプリングが入っています。
 
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そして扇型のような金具で開き具合を固定しているのですが、
扇型の金具は上のねじで位置(開く角度)を調整します。
 
・・・・という仕組みになっていることを、
別の骨董屋さんが教えてくれました。
骨董屋さんは物知りで助かります(^.^)

嬉しくなったので、
最近入手したコンパスなど。
 
まず、形がレトロなコンパスは
恐らく「地球印」コンパス。
 
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箱の状態が悪いのですが、
かろうじて
「CHIKIUSIROSH」と読めます。
マークが箱に残っていたらよかったのですが、残念です。
 
なお、「COMPASS」ではなく、「KONPSU」と書いていた時代があったんですね。
もとは「文廻し」だったのが「KONPSU」になって「COMPASS」と変わっていったのでしょうか。
名称の変遷も面白いです。

次に「能率コンパス」
 
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箱もすてきですが、面白いと思ったのは
箱の説明書き。
 
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コンパスというと、通常使う場合鉛筆かコンパス用の芯を付けて
使うと思っていたのですが、
昔はペン先や毛筆も付けたんですね。
確かにイラストもペン先になっています。
 
 
そして、箱はないのですが、
大きくて、ちょっと変わった形のコンパス。
 
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これは出処が変わっていて、
「薬屋さんからまとまって出てきたので、多分何かのノベルティで配っていたのではないか」
と骨董屋さんが言ってました。
 
たしかに袋に入ってごっそりありました。
そしてよく見ると「??式メートル宣傳コ」と読めます。
何とか式の宣伝用コンパスだったんですね。

薬屋さんのノベルティ
豪華で素敵なものがおおいのですが、
面白いものを配ったものです。
 
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軸部分の半円形のところは
分度器でしょうか。
回せそうなんですが、作りが粗いためか、
固定されているのか動かせません。

最後は缶だけ。
「ハイカーコンパス」
 
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「高級製図用」とありますが、
コンパスでこのようなポップな図柄は珍しいです。
それに缶の厚みも薄いので、もしかしたら携帯用の
ちょっと変わった薄いコンパスだったのかもしれません。
 
中身がないのが残念ですが、
スプリングコンパスのように、
いつか中身だけでてくるかもしれないですね。