雑記帳のいたずら書きと90年前のクイズ
先日NHKラジオさんから、学習帳の歴史について問い合わせをいただいた。
Web連載「文房具百年」の学習帳について書いた記事をご覧いただいたそうで、
こうやってつながっていくってうれしい!
「Nらじセレクト」という10分程度のコーナーで
学習帳について紹介をされるそうで、そちらに取材協力させていただいた。
放送予定日は、1月18日(月)午後7時半から午後8時の間で、
10分ほどのコーナーとのこと。
告知ついでに学習帳とはちょっと違うが、
昔勉強とかにも使われていた何でもノート「雑記帳」を2つ紹介をしよう。
桃太郎のノート。大正時代の質感なので、「七年」とあるのは
大正7年と思われる。
中は無地のざらっとした紙。
男の子が学校のノートとして使っていたようだが、
いたずら書きがあって、それがなかなかうまい。
やかん。なぜ勉強中にやかんを書きたくなったのかはわからない。
これはウサギと亀かな。
端の方に日本神話に出てきそうな横顔付きだ。
これ、絶対先生だと思う。
右上の石川五右衛門みたいなのと先生と思しき顔の関連がわからないが。
なかなか上手ではないか。
子供のノートってこういうところも楽しい。
次のノートは昭和初期くらいかな。
高校生女子のノート。
東金高女とあるので調べたら、明治時代からある歴史ある学校とのこと。
中はびっしり勉強のノートで、なるほどという感じ。
ふと目についたのがこれ。
「むだづかひ一二三五六七八十」
「きゃうの魚はうまかった」
教科書の例文の天気かと思ったのだが、
これだけノートの済に枠で囲って書いてある。
で、よく見ると。
「あ、これクイズだ!」
答えわかるかな?
「むだづかひ一二三五六七八十」
→ 「無駄遣いはよくない」(四九がない)
「きゃうの魚はうまかった」
→ 「鯨はうまかった」(魚+京で鯨)
これ、授業中にお友達から聞いて、面白いと思ったんでしょうね。
きっと優秀な女学生さんだったと思うのだが、
こういうのを面白いと思う素直さがほほえましい。
ということで、1/18のNHKラジオ、よかったら聞いてみて。
私も聞こうと思う。
なお、聞き逃しはらじるらじるでも聞けるとの頃。