輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

トンボ鉛筆 謎のMASON

骨董市で鉛筆を見つけた。手帳鉛筆のサイズで、先端には頭が付いている。

この頭は人だろうか。シルクハットをかぶって目が光っているのを見ると

ディズニーのキリギリスを思い出すが、そっちだろうか。

 

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鉛筆だが、端は折ったようになっていて、最初鉛筆だと気づかなかった。

 

 

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「ああ、鉛筆なんだ。どこのだろう?」

 

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えっ!

 

H.O.Pはトンボ鉛筆のことだ。創業者である小川春之助さんの頭文字をとっている。

そしてトンボ鉛筆の「MASON」って、創業当初の鉛筆の名前だ。

100周年記念サイト「トンボのキセキ」で最初に掲載されている鉛筆が「MASON」で1914年頃のものだ。

www.tombow.com

 

普通の鉛筆で「MASON」が見つかっても驚くが、

この鉛筆、手帳用鉛筆サイズで、しかも頭がくっついている。

 

何だろうこれは。

もともと鉛筆に頭がついていたのか、持ち主が付けたのか。

 

どちらかわからないが、頭に刺さっている鉛筆はぴったりはまっており、

個人が開けた穴にしてはきれいだ。

それに、このシルクハットの帽子の部分が穴になっている。

 

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ここに消しゴムがはまっていたのではないだろうか。

そう思って中をよく見ると、赤っぽいゴムのようなものが少しこびりついている。

それにトンボ鉛筆は、大正時代に鉛筆にセルロイドのお人形が付いている鉛筆も

作ったりしているので、これがもともとついていたものであっても

不思議はない。

 

実際はどうだったかわからないが、

珍しいものが見つかった。

トンボさんも知らないんじゃないかな。

 

先端がちぎられたような状態だと、鉛筆っぽくないしかわいそうなので、

先端を削ってみた。

これで保管しよう。

そうそう、同じトンボ鉛筆でお人形の付いたFUNNY FACE

と一緒にしておこう。

 

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