輸入・廃番文房具の発掘メモ

古い文房具を集めています。見つけた文房具や資料を紹介しています。

御縁筆

御縁筆について、ブログに書いたつもりでいたのですが、
見当たらないので、きっとツイートだけだったんですね。


「御縁筆」は「ごえんぴつ」と読むようで、
熨斗や熨斗かわりの包み紙に印刷して、ちょっとしたご挨拶として鉛筆を配っていたようです。

最初にこの言葉を知ったのは、昭和4年発行の本に、この「御縁筆」の広告が挟まっていたのを
発見した時です。

その広告がコチラ。

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なるほど!と思いましたよ。

その後実際に「御縁筆」と書かれた鉛筆を入手しました。

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内国貯金銀行

渋いですね。
のちの協和銀行、さらにのちは現在りそな銀行です。

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貯蓄報国ということは、昭和13、14年くらいでしょうか。

そしてもう一つ。

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こちらは「目黒電気酸素工業所」とあります。
そして左側には「目黒工業青年学校」とあります。

現在も目黒区内に「目黒工業」さんという会社がありますが、
同じ会社でしょうか。


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中は光沢のある赤と青の鉛筆です。
巻かれたラベルは「桜印大和鉛筆」と、よく見ると「ん?」という感じの
若干怪しい感じが漂うブランド名ですが、

まぁ綺麗なのでいいでしょう。

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こういうものが出てくると、タオルや風呂敷などと同じように
鉛筆もごあいさつ代わりのご進物として使われていたのだなぁと
実感します。


最近文房具関係で、いくつか御縁を感じる機会があり、
この「御縁筆」を思い出した次第です。

「御縁筆」
復活して今の時代にあってもいいと思うのですが
鉛筆を使う人と機会が減っていますから
むつかしいでしょうか。